若狭高浜漁業協同組合における具体的な経営改善策

 若狭高浜漁業協同組合の収入は大型定置網の自営事業に大きく依存しており、回遊性資源の動向によって、経営本体が大きく影響を受ける構造となっている。このことからも経営上の主要課題について、今後の改善方向と組織の体制を具体的にし、実践していく必要がある。

 

基本方針

○衛生管理出荷体制の確立

 活魚を含む高鮮度かつ衛生管理が徹底した漁獲物を出荷する体制を整備し、地区の水産物の価値を高め、価格向上を図る。

○高品質水産物に対する漁業者意識の徹底

 漁獲段階からの鮮度向上に対する普及啓発、高鮮度漁獲物の区別化等の市場扱いにより、漁業者の漁獲物に対する付加価値化の理解と実践を推進する。

○変動の大きい生産体制の改善

 定置による漁獲物の出荷調整や一時給餌型の蓄養を含めた低利用魚種の活用促進、養殖業の推進等により、変動幅を抑制する生産体制の確立を推進する。

○地区漁業の6次産業化の推進

 コンパクトシティ計画の推進と合わせた高浜町の地域自体のブランドた観光魅力の向上による集客力拡大の取組みと連携しつつ、地域水産物の加工、出荷・販売の多様化を図り、観光客を対象とした新たな提供を行う。地域水産物の販路を拡大する。

○漁協経営基盤の強化

 漁協事務事業の効率化や施設機能の合理化、人員の再配分、収益事業の拡大等により漁協経営基盤の強化を図る。

 

新体制組織図(案)

  • ◆本部人員補強
  • 総務部1名:IT化など情報共有の一元化推進
  • 業務部2名:
    • 六次チームリーダー1
      • (浜買い・直売・加工)
      •  ※漁協婦人部の加工体制強化
    • 六次チーム広報担当1
      • (食べもの通信etc
  • IT化による支所間情報共有
  • (効率化、迅速化)